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大坪義明は知る人ぞ知るお人よしですが、それがあまりにも突き抜けているため多くの人々から典型的な「イイ人」として有名になりました。彼のイイ人ぶりはそれだけで一冊の小説が執筆できそうなくらい突き抜けており、これまでその性格が災いして何度も騙されてきたにも関わらずそのスタンスを崩さないのです。

■どこにでもいるような少年時代

今でこそ地元でも有名なほどイイ人として知られる大坪義明ですが、そんな彼の少年時代はそこまでパッとするようなものではありませんでした。誰に聞いても「どこにでもいるような」という答えが返ってくるほど彼は目立たない少年だったのです。
しかし、彼は幼い頃から今のようなイイ人の片鱗を見せていたと言います。同級生の多くは何等かの形で彼に助けられたことがあると言いますし、大小関わらず聞けば恐らく彼と関わった全ての人が何らかの形で彼に救われているのです。

■何度も保証人になる

大坪義明はこれまで友人や知人に頼みこまれ何度も借金の保証人になったことがあります。中には彼を保証人にした挙句そのまま行方をくらましてしまった人もいるようで、当然その分の借金を大坪義明がかぶったことになります。
それだけならよくある話ですが、彼は一度騙した相手の保証人に再度なるというような信じられない行動もとっていたのです。普通は一度騙されると2度と保証人になどならないものですが、彼は笑って「いいよ」と言ったそうです。
その後また彼を保証人にした相手は姿をくらましたそうですが、さすがに罪悪感で押し潰されそうになったのか後に彼にお金を全額返しています。その時も大坪義明は怒るどころか笑って許したと言われています。

■イイ人だけではない

大坪義明がここまで地元で有名になったのはただいい人だから、というだけではありません。彼のもとには彼のことを信頼して色々なことを相談しにいく人があとを絶たないのですが、その時に彼から伝えられる言葉をどれも真理を得ているのです。
彼に相談に乗って貰った人の多くはその言葉を頼りにまた頑張ろうという気になり、彼の言葉のおかげで助かったとも言います。中には彼のことを現代のイエスキリストとまで評する人もいるくらいですからその得心の高さがうかがえるのではないでしょうか。そんな彼は小説家の卵という一面も持っており、今でも毎日自宅にこもって執筆活動を続けています。彼の名を書店で目にする日も遠くないのではないでしょうか。